寝具にも気を使い、部屋の睡眠環境も整えているのに、なかなか寝つきが悪くて眠れない…そんな方は、一度「香り」の効果を試してみてはいかがでしょうか?
香りで安眠!ぐっすり眠れる効果のある匂いとは?
香りというのは本来、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という五感をつかさどる感覚の1つであり、人間の精神的な部分や、肉体的な部分に大きな影響を与えます。
香りの効用に注目されるようになったのは20世紀前半のことで、フランスの医師ガットフォッセによって研究成果が発表され、民間療法に用いられるようになりました。
香りそのものの心身への効果は、主成分としてアルコール、ケトン、テルペン、エステルが多い芳香油は鎮静剤的な働きがあり、アルデヒド、フェノール類、脂肪酸エステルを多く含む芳香油は興奮剤的な作用があることが、1970年代にミラノ大学のP.ロベスティー教授のグループによって確認されました。
食べ物をより美味しそうに感じさせたり、逆に食欲をなくしたり、異性をより魅力的に魅せたり、逆に嫌悪感を抱かせたりする匂いですが、睡眠にどのように影響するのでしょうか?
人はメラトニンが分泌され、眠気に誘われます。緊張していたり、身体がこわばっているとこの心地よい眠りにはつながりません。神経をリラックスさせる、落ち着かせるような香りは、心地よい睡眠につながるのです。
こういった効果が期待できる香りはいくつかあります。
鎮静効果が心地よい睡眠を誘う「ラベンダー」
“落ち着く”香りの代表として知られるのが、やはりラベンダーでしょう。香りの中には、鎮静作用がある香りと、興奮作用がある香りがありますが、ラベンダーは鎮静作用がある香り。代表的な香りだからこそ、睡眠用に使えるアロマグッズも多く販売されています。軽くアロマを焚いたり、スプレーを寝具にかけたり、手軽に取り入れられるのが良いですね。
森の香り「セロドール」でリラックス
あまり聞きなれない言葉、セロドール。セロドールというとピンと来ないかもしれませんが、“森の香り”と言われるとなんとなくイメージが付くでしょう。檜(ひのき)などの香りはこのセロドールが多いといわれています。こちらは、怒ったり、マイナス思考になったり、興奮している状態を鎮めてくれるリラックス効果が非常に強い香りです。
ネギやニラで睡眠効果!?
ネギやニラ、玉ねぎなどの“ネギ類”。なんだか元気になる食べ物…という印象が強いので、眠りとは無関係に聞こえますが、実は睡眠を誘う成分が入っているのです。その成分は「硫化アリル」。玉ねネギを切ると発生して涙を誘うアレです。この硫化アリルには、鎮静効果があるためリラックスした眠りにつながるのだとか。ただし、「なんか玉ねぎ臭い…」と思ってしまうほど強い香りだと逆効果なので、刻み玉ねぎを少量部屋に置いておく…程度にしましょう。
上記で紹介した以外にも、リラックスのα波を出すコーヒーの香り(ただし飲まずに香りだけ)、ヨーロッパなどではストレスを抑える治療薬にもなっているカモミール、温かい感じの香りが気持ちよいマジョラムなどがあります。
香りの好き嫌いは個人差がありますので、色々と試してみて自分に合った香りを探してみると良いでしょう。もちろん、香りの前にまずは寝具を整えることで、眠りの質はぐんと上がります。まずは枕などの身近なところから、寝具にこだわってみてはいかがでしょうか?
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