【リメイク】ご自宅で洗える羽毛ふとんに本格リフォーム!

公開日:
更新日:2024年08月27日

こんにちは。
神奈川県川崎市多摩区登戸にある、西川チェーンの寝具専門店半ざむの横山です。

昨年より続く、新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、自宅にいる時間が増えると同時に、家の中の事や物に目を向ける機会も増えて来ているようで、寝具専門店の半ざむでも、例年以上に、寝具のお買い替えや、メンテナンスのご依頼をいただいております。
その中でも、特にお問い合わせを多くいただいているのが、羽毛ふとんのリフォーム・打ち直しです。

羽毛ふとんのリフォーム・打ち直しの詳しい説明はこちら

冒頭でも触れたように、自宅にいる時間が増えたことで睡眠に費やす時間(掛ふとんを掛けている時間)も増え、今、掛けている羽毛ふとんが「何か寒い気がする。」「重くなった気がする。」など、今まではさほど気にしていなかった事が気になり出すお客様が増えた様に思います。

その他にも、「家の中の片づけをした際に、古い羽毛ふとんが出てきたので、打ち直したい。」「家の中をきれいにしたら、羽毛ふとんの汚れが気になったので新しい生地に仕立て直ししたい。」といったご要望のお客様も多かったです。

「羽毛ふとんを自宅で洗えるようにリフォームしたい」というオーダーにお応えできます!

洗濯機

半ざむでは羽毛ふとんのリフォーム・リメイク・打ち直しを年間200枚程承っております。

今まで、様々な羽毛ふとんの診断をし、お客様の多種多様なお悩みをお伺いしてまいりましたが、その中で、「羽毛ふとんを自宅で洗えるようにしたい。」というご相談をいただく事も少なくありませんでした。

そんなお客様のお悩みを解決する為に、半ざむでは、羽毛ふとんのリフォーム・リメイク・打ち直しの際に、ウォッシャブル加工を施した綿100%の生地を使用した羽毛ふとんに作り替える事が可能になりました。

もちろん、ウォッシャブル加工を施した生地を使用して新品の羽毛ふとんをオーダーでお仕立てする事も可能です。

ただし、羽毛の重量が多すぎると

  1. 洗濯機に入らない
  2. 自然乾燥で中の羽毛が乾きにくい

という点から、半ざむでは羽毛の重量は600gまでをお勧めしております。

綿100%の生地を使用した羽毛ふとんはご自宅での洗濯に不向き

そもそも、綿100%の生地を使用した羽毛ふとんが、なぜご自宅での洗濯に不向きかというと、いくつか理由はございます。

一番大きな理由としましては、通常の羽毛ふとんに使われる生地には、ダウンプルーフ加工といって、生地を織った後に高温でプレスをかけ、目つぶしの加工を行っております。

このダウンプルーフ加工を施す事によって、生地から中の羽毛が飛び出にくくなっております。
(※ただ、長年使用しているうちに生地の織りも緩んできてしまうので、徐々に細かい羽毛が飛び出てきてしまいます。)

その為、元々水洗いを想定して生地の加工をしていないので、ご自宅や、コインランドリーなどで洗濯をしてしまうと、水圧などで生地の織りが緩むスピードが速くなり、羽毛ふとんの寿命を縮めてしまう要因の一つになります。

なので、羽毛ふとんを洗いたい場合は、半ざむのような寝具専門店や寝具専門のクリーニング店で丸洗いする事をお勧めします。

クリーニングの詳しい説明はこちら

専門店の羽毛ふとんクリーニングも万能ではありません

ただ、専門店の羽毛ふとんクリーニングも万能ではありません。

先述の通り、羽毛ふとんにはダウンプルーフ加工というものが施されており、中から羽毛が飛び出しにくくなっております。

中から羽毛が出てこないという事は、逆を言うと、外からも、異物が入りにくいという事になります。

なので、ダニなどが入り込む心配がほとんどないという点では良いのですが、クリーニングの際に、羽毛ふとんの中まで、洗浄に必要な水量が浸透せず、中の羽毛の洗浄が不十分になってしまいます。
要するに、中の羽毛の汚れは思ったより取れていないことになります。

長年使っている羽毛ふとんに関してはリフォーム・打ち直しをお勧めはしておりますが、羽毛ふとんを清潔にご使用いただく為のメンテナンスとして、2・3年~5年に一度クリーニングをしていただく事をお勧めしております。
※羽毛ふとんのクリーニングは毎年出してしまうと生地の傷みの進みが早くなりますので、ご注意下さい。

しかし、羽毛ふとんをクリーニングに出すには時間も費用もそれなりにかかります。

「汚れやニオイが気になりだしたからそろそろ洗いたいなぁ。」という状態でしたら、羽毛ふとんを使わない夏場の時期にクリーニングを出してしまえば、費用の問題は変わりませんが、時間という点に関しては、元々使わない時期なので、いくらかかっても問題はないかと思います。

ただ、何かの拍子に汚してしまい、「今晩掛ける布団がなくなってしまった。」という場合、ご自宅の洗濯機で洗っても生地がそれほど傷まず、中の羽毛まで洗える羽毛ふとんがあるととても助かるし、便利ですよね?

市販の羽毛ふとんでもウォッシャブルを謳った商品は売られており、半ざむでも取り扱いがございます。
しかし、ウォッシャブルの羽毛ふとんの多くは、洗濯しても縮みにくく、乾きやすいポリエステルなどの化学繊維・合成繊維を使って織られた生地を使用しております。

ポリエステルなどの化学繊維は、汗や湿気を吸収する事がほとんどなく、水分を処理する事が苦手なので、蒸れやすいです。

それに、繊維断面が丸くなりやすく、もともと羽毛が吹き出しやすい特性があるので、ダウンプルーフ加工を強めに施す必要があります。
その為、通気性も悪くなってしまいます。

なので、本来なら、羽毛ふとんのに使われる外側の生地は綿100%、もしくは、化学繊維を一部使用していても綿やリヨセル・テンセルのような天然系の繊維を多く使用している生地の方が蒸れにくく、快適にお休みいただけます。

半ざむのウォッシャブル加工を施した生地は綿100%

半ざむで取り扱っているウォッシャブル加工を施した生地は、綿100%で仕立てております。

通常、綿100%の生地を水洗いすると、繊維が丸くなりやすく、生地のダウンプルーフが緩みやすくなってしまいます。

ですが、上記の生地は特殊な加工を施すことにより、綿100%の生地でも、水洗いすることによって生地のダウンプルーフが緩んでしまうのを抑え、ご自宅で洗濯しても生地が傷みにくく長持ちする生地になっております。

上記の生地には、ウォッシャブル加工に加えて、脱脂の加工も施しております。

どういった加工なのかを簡単に説明いたしますと、綿に含まれる油を抜く作業を行います。

脱脂綿という言葉を聞いた事のある方も多いとは思いますが、わたの状態か繊維になっているかの違いで、特性としてはほぼ同じです。
要は、水分を吸収しやすい(通しやすい)コットンという事です。

普通の綿には植物性の油分が含まれております。

菜種油やオリーブ油など、食用油もほとんどは植物性です。

食用油に使われるものは、植物の種子から抽出したものがほとんどですが、植物自体にも少なからず油分が含まれております。
ちなみに、綿の油は綿実油やコットンシードオイルと呼ばれ、綿花を採取した後、その中にある種子を絞って抽出し、食用として使用されます。

話は少し逸れましたが、脱脂加工をしていない綿を使用して織った生地だと、元々、綿に含まれている油分により、水分を弾いてしまい、ウォッシャブル加工を施した生地でも、やはり、羽毛ふとんの中まで洗浄に足りる量の水分が十分に浸透しません。

なので、ウォッシャブル加工と脱脂加工の両方を施してあげると、綿100%の生地でも、ご自宅での洗濯に適した羽毛ふとんになるという訳です。

ご自宅で「羽毛ふとんが洗えなくて困ってる!」
という方は、ぜひ一度、半ざむにご相談してみてください!!

半ざむでは年間200枚程羽毛布団のリフォームを承っております。
今回の様に、東京西川製品が多いですが、他のメーカーの羽毛布団はもちろんですが、最近では、大塚家具さんのダウナ•ダウナプレミアムなどのリフォームもご相談を受けることが増えております。
その他、アイダーダウンの様な特殊な羽毛のリフォームも承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください!

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